はじめまして。
百済寺樽プロジェクトのリーダー(発起人)の藤田彩夏です!
このページでは、なぜ「百済寺樽プロジェクト」を発足させ、活動をしているのか、についてお話をさせていただきます。
百済寺樽プロジェクトの目的
みなさん、『釈迦山百済寺』はご存知でしょうか?
紅葉の名所として知られる湖東三山のひとつ。
かつて「東洋一の寺院」「地上の天国」と称された知る人ぞ知る名刹です。
飛鳥時代に聖徳太子の勅願で創建された、近江で最も古いお寺のひとつです。
それが平安時代に比叡山に天台宗が開かれて、百済寺も天台宗の寺院となり、平安時代から室町時代にかけて繁栄しました。
歴史も古く、風情を感じるよいお寺なんですが、紅葉シーズン以外は、残念ながら来訪者が少ないのです・・・。
なぜ、来訪者を増やしたいかというと、百済寺は檀家を持たないお寺で、日々の祈祷や入山料によって、広大な自然を守っているからです。
都市部から移住した私がはじめて百済寺を訪れたとき、鮮烈な感動を覚えました。
どこを切り取っても美しく、様々な樹々や草花、歴史ある石垣、流れる清流、青々とした苔、そして野生動物の優雅な様。
高台からは琵琶湖が一望でき、思わず目を閉じて歴史に思いを馳せてみる・・・。
過去から今の自分を考えたり、未来を感じさせてくれる穏やかな時間も流れています。
百済寺は命の力強さを感じ、本来の自分と向き合うことのできるパワースポットだったのです。
この百済寺樽プロジェクトを通じて、百済寺の魅力を知る方が一人でも増え、
豊かな自然を維持して、さらに発展させたいと思っています!
2017年にプロジェクトが発足
釈迦山百済寺、百済寺町の農家さん、喜多酒造さんなどたくさんの人に関わってもらい
2017年の1月にプロジェクトが本格スタートしました。
当時、地域おこし協力隊としてこの地に移住してきた私ですが、活動していて、一人で地域を変える(よくする)ことに限界を感じていました。
これを復活させれば話題になって地域活性化に繋がるんじゃないかな!
プロジェクトの発足当初は、本当に軽い気持ちで、『面白そう!』が原動力でした。
住職に、『復活させましょう!』と提案しに行った時のワクワク感を今でも鮮明に覚えています。
そして、お酒造りには欠かせない「米づくり」と「酒づくり」。
地域活性化のためなら!と加わってくれたのが、百済寺町の農家さんたち(現:百済寺酒米生産組合)と、喜楽長の銘柄でおなじみの喜多酒造さん。
移住者でかつ若者の私の提案に、お二方とも、最初はきっと半信半疑だったと思います・・・笑
しかし、熱意が伝わり、無事スタートすることができました。
さて、私の役割はというと、「地域づくり」です。
プロジェクトの発足当初から、地域外から「オーナー」さんを募集しています。
このオーナーさんたちは、私にとって、一緒に百済寺地域を発展させてくれる貴重な存在です。
酒米の田植え・稲刈りなどの農作業を一緒に行い、百済寺の歴史を学んだり、地域の人たちと交流したりと、百済寺地域の準住民になってもらいます。
豊かな自然と、その土地の暮らしを体感してもらうことで、自分と向き合う時間がなぜか増えるんですよね。
私が、百済寺に出会った時に感動したように、自然の豊かさを一年間通じて実感してもらいたいと思っています。
プロジェクト発足当初は特に知名度がなくクラウドファンディングも活用しました。
どんどん関わる人が増え、応援してくれる人が増え、『面白そう!』から、関わる人に『楽しんで』もらいたい。と気持ちが変化していきました。
日々関わる人が増えるのは本当にありがたいことです。
すべては農村を『笑顔』にするために・・・
私の活動のモットーは、農村部を笑顔にすること!です。
実績・実業を活かした農業・農村振興の経営サポートやアドバイスを通じて、関わる人を笑顔にしたいと思っています。
農村は人々の暮らしに必要だからです。
私が体感したように、「癒し」という機能もあれば、「食糧」を生産する機能もあったり、災害時洪水を「防ぐ」機能もあったり、、、多面的な機能を兼ね備えています。
農業・農村は、私たちが生きていくのに必要な米や野菜などの生産の場としての役割を果たしています。
しかし、それだけではありません。農村で農業が継続して行われることにより、私たちの生活に色々な『めぐみ』をもたらしています。このめぐみを「農業・農村の有する多面的機能」と呼んでいます。例えば、水田は雨水を一時的に貯留し、洪水や土砂崩れを防いだり、多様な生きものを育み、また、美しい農村の風景は、私たちの心を和ませてくれるなど大きな役割を果たしており、そのめぐみは、都市住民を含めて国民全体に及んでいます。
農林水産省「農業・農村の有する多面的機能」より引用
私は現在、農村を拠点に農村部と都市を繋ぐ仕事をしてます。
農村に興味を持つようになったキッカケはほんの些細なことからでした。
そこから、はちみつの世界にどっぷりハマり、ミツバチの世界に・・・。
養蜂を通じて、農業を知り、農村の価値を知ることになったのです。
高校2年の夏、たまたまお土産でいただいたはちみつに恋に落ち、自然のめぐみの価値に気がつきました。
大事なことなのに、それまで当たり前に毎日食べている「食べ物」について、深く考えたことがなかったのです。
野菜や果物は農家が作っている。本当にありがたいことです。
自然が少なく、騒音がうるさい地域で育ってきた私はいつしか農村に憧れを持つようになりました。
大学では稲の研究を。卒業後はミツバチと自然を守るNPOに所属しました。
現在は、都市部で農産物の直接販売する場「マルシェ」を企画運営をしたり、
農村部の活性化のサポートをしています。
農村をもっと知ることで、人はもっと豊かになれるはず・・・。
都市と農村を繋ぎ、農村の価値に気づく人たちをもっと増やす一助になればと思っています。
プロジェクトに関わりたい方はお声かけください
プロジェクトに参加してみたい方や仕事の依頼を検討されている方、詳しく話を聞いてみたい方は、下記のお問い合わせフォームからお気軽にお声掛けくださいませ。
農村の魅力を一緒に感じてもらえる方が増えるととても嬉しいです!