壮大な土地を持つその寺には「百済寺樽(ひゃくさいじたる)」という清酒がありました。
室町の時代、「東洋一の寺院」「地上の天国」と称された名刹「百済寺」で醸造され、
幕府や朝廷に献上されていた歴史があります。
しかしながら、1573年、敵対勢力とも縁のあった百済寺をひどく憎み、
信長の手により寺の全域が焼き討ちされ、人々に愛された「百済寺樽」の歴史に幕が閉じたのです・・・。
あれから444年の時を超えた今、
ひとりの女性をきっかけに偶然が重なり合い、百済寺樽の時が再び動き出しました。
2017年「百済寺樽」はこの世に2度目の産声をあげ、今まさに新たな歴史の1ページを刻んでいます。